やることがありすぎると感じてるあなたにお勧めの方法2

未分類

こんにちは!読書と実践が大好きなSE「つた」です。

前の記事(やることがありすぎると感じてるあなたにお勧めの方法)からの続きで「エッセンシャル思考」について紹介していきます。

 

 

見積りの立て方
私の知り合いで、いつも最短記録をベースに見積もりを立てる人がいる。たとえば家から店まで行くのに、 以前5分で行けたことがあるからといって、5分で行ける前提で動くのだ。実際は10分以上かかることが多いというのに。買い物に行くだけなら、とくに困らないかもしれない。だが何事もそんな調子なので、すっかり遅刻魔の評判が定着してしまった。本人も悪いと思っている し、つねに時間に追われてストレスを感じている。あまりに長いあいだその行動スタイルで生きてきたので、ストレスのない状態が思い出せないほどだ。それでも、やはり5分で店に行けると信じて疑わない。会議は30分で終わるし、大規模な報告書は1週間で終わると信じている。ときどきは、うまくいくのだ。だが遅れることのほうが多いし、そのせいで周囲を困らせ、罪悪感に苛まれる。いくらかバッファをとるだけで、今よりずっとうまくいくはずなのだが。あなたにも、仕事の見積もりが甘すぎて、いざやってみると締切に間に合わなくなった経験があるのではないだろうか。そういう傾向はけっして珍しいもので はない。計画錯誤(プランニング・ファラシー)という言葉もあるほどだ。 計画錯誤とは、ダニエル・カーネマンが1979年に提唱した言葉で、作業にかかる時間を短く見積もりすぎる傾向のことを言う。以前やったことのある仕事 でも、なぜか実際より短く見積もってしまうのだ。ある実験では、37人の学生に対し、卒業論文の執筆に何日間かかるかという質問をした。「すべてがうまくいった場合」の見積もりは、平均で27・4日 間。「何もかもうまくいかなかった場合」の見積もりは、平均で48・6日間だった。ところが実際、執筆にかかった平均時間は55・5日間と、最悪の場合の 見積もりを超えていた。当初予想した時間内で終わらせた学生は、たった3割だった。おもしろいことに、見積もりが甘すぎる傾向があることはみんな認 めるのだが、それでも目の前の仕事を見積もる段になると甘すぎる見積もりをしてしまう。なぜ実際より短く見積もってしまうのかという理由については諸説あるが、「周囲によく見られたいから」という説はなかなか興味深い。匿名で見積もりをさ せた場合には、計画錯誤が起こらなかったという報告もある。自分の見積もりが周囲に知られる場合にだけ、実際より早くできると言ってしまうというこ とだ。理由はどうあれ、私たちは何をするのにも、当初の想定より遅れる傾向がある。ミーティングには遅れるし、仕事の提出物は間に合わないし、支払期日は守れない。実際より短く見積もってしまうせいで、不必要にストレスを感じ、周囲を困らせている。この状態から脱け出す方法がある。自分が見積もった時間を、つねに1・5倍に増やして締切を設定するのだ(1・5倍は多すぎると感じるかもしれないが、 実際それだけかかることが多いのだから仕方ない)。仕事の話し合いに1時間かかると思うなら、1時間半の枠をとっておく。息子を習い事に送っていくのに 10分かかると思うなら、15分前には家を出る。こうしておけば、遅れそうになって焦ることもないし、思ったより早くできたときには(そんなことはめった にないが)余った時間がごほうびのように感じられる。​

<私の場合>
これはシステム開発の現場でも大きな課題です。私のチームでも見積もった時間より、実績がオーバーすることが多々ありました。原因はユーザーの要件定義が不十分、詳細に設計を進めて確認していくと当初気付かなかった課題が発生するなど様々です。当然最初から全てを予見するのは不可能なので、ある程度のバッファを見込んでおく必要があるのですが、この基準を参考にしました。ただいきなり1.5倍は少し大きすぎるように思ったので1.3倍からスタートしてみました。運営を始めてから1年ぐらい経過しますが、大きなずれもないので私の職場の場合は1.3倍あたりが適切なようです。
また予算や納期を大きめに見積もるのには別の効果もあって、最初に大きめに言って、それより少なく出来た方が、評価や信頼されやすいです。逆の立場になって考えるとわかりますが、最初に言った約束を守れない人より、想定より大きな成果を出してくれる人が信頼されるのは当然ですね。

 

「早く小さく」始める
重要な目標や締切に向かうとき、2つのアプローチが考えられる。早く小さく始めるか、遅く大きく始めるかだ。「遅く大きく」というのは、最後の最後ですべてをやろうとすること。締切間際に本気を出して、徹夜でなんとか終わらせる。一方「早く小さく」というのは、できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせること。2週間前に10分間の準備をするだけで、締切前の負担がずいぶ ん軽くなる</u >。自分が今抱えている目標や締切を思い浮かべて、「今すぐできる最小限の準備は何だろう?」と考えてみよう。あるプレゼンテーションの名手は、半年前から プレゼンテーションの準備を始めると言っていた。半年間毎日それをやっているわけではない。ただ、半年前に準備を始めておくのだ。数週間後や数カ月後に大事なプレゼンテーションの予定があるなら、今すぐ新しいファイルを開いて思いつくことを何でも書きとめておこう。たった4分間でいい。4分たったらファイ ルを閉じる。長すぎてはいけない。始めることが大事なのだ。 ニューヨークに住む同僚は、ミーティングの予定が入るとすぐに15秒間だけ時間をとって、そのミーティングの目的をメモしておく。それだけで、当日ミーティングの計画をつくる作業がスムーズに進む。前もってすべてを終わらせておく必要はないが、ほんの少し準備しておけばよけいな苦労をしなくてすむのだ。​

<私の場合>
私のまわりで仕事が出来る人は例外なく、早く小さく始めるタイプの人です。早く始めることにより、全体のボリュームや課題が明らかになるため、早めに手を打っていける。また相手がいる場合、先手をうって自分の思う方向に誘導していける。アウトプットも当初の期限より早くできることが多い。あたりがその理由なのかなと思います。あまり上手く説明できないのですが、騙されたと思ってやってみてください。結構効果ありますよ。

マネージャーの心得1

調査の結果、チームのパフォーマンスは目的の明確さに大きく左右されることがわかった。目的が明確であれば、チームのメンバーは予想以上の力を発揮してくれる。一方、チームの目的や個々の役割が明確でない場合、チームは混乱し、ストレスとフラストレーショ ンがたまり、結果は失敗に終わる。ある会社の副社長は、「明確さがすなわち成功なのです」と言っていた。「より少なく、しかしより良く」がチーム運営にとって重要であることは明らかだ。現代の企業はめまぐるしい変化の渦中にあり、数えきれないほどの可能性 に直面している。チャンスが多いのは悪いことではないが、チームの目的がきわめて明確になっていないかぎり、本当に重要なチャンスを見つけるのはかなり難しい。ここで非エッセンシャル思考のマネジャーは、すべてのチャンスを追いかけようとする。その結果、メンバーに過大な負担がかかり、パフォーマンスは停 滞する。エッセンシャル思考のマネジャーは、けっしてすべてをやろうとしない。明確な目的を持って仕事を精選し、あらゆる業務を「より少なく、しかしより良く」 の方針で実行する。その結果、チームの結束は強まり、さらなる高みへとブレイクスルーできる。​

<私の場合>
前任のリーダーが全てをやろうとするタイプだったので、まさに私がリーダーに就任時はこんな感じでメンバーが疲弊してました。実際に期首に立てた目標が達成できないことが、期末近くに分かって、慌てて辻褄合わせるので、結局大したものが出来ないという悪循環に陥ってました。
リーダーになったら、勇気をもってやらないことを決断していきましょう。結局は大事な事から一つ一つ潰していく方が目標達成への近道です。

マネージャーの心得2

非エッセンシャル思考のリーダーは、情報を伝えるのが下手だ。抽象的でわかりにくい言葉を使い、言っていることもコロコロ変わる。結局何が言いたかったのかよくわからない。一方、エッセンシャル思考のリーダーは、正しい情報を正しい人に正しいタイミングで伝える。具体的で簡潔な言葉を使い、誤解の余地がないように話す。無意味な流行り言葉は使わないし、つねに言うことが一貫している。だから部下たちも何が重要かをはっきりと理解し、ノイズを避けて本質を選びとることができ る。​

<私の場合>
長く話されると結局「何が言いたかったかよくわからない」ってなった経験ないですか。これを避けるために、簡潔な言葉で一貫した言動を心がける必要があります。言うことがコロコロ変わる上司は部下からも信頼されません。

私が常に意識していること

ここからは本に書いている内容ではなく、私が今までの経験からいつも意識していることを、私の言葉で書いてみます。少しでもあなたの参考になれば幸いです。

①そもそも本当に必要なのか?(ムダなことに時間を使わない)​
「何のためにそれをするのか?それがないとどうなるのか?」​
要はそれをなくすことができないか、やめたらだめなのか、もっと簡単にできないかということを常に自問自答しながら仕事を進めてます。この思考を身に着けると、無駄な仕事が減っていって、重要な仕事だけに集中できるようになります。​
②今大事なことは何か?(問題の本質を見極める)
「できたらいいな」と「いま重要なこと」を区別して考える​

一番重要な問題に集中するために優先順位をしっかりつけるということです。できたらいいなということまで同じ優先順位で取り組むと、いつまでたっても仕事は終わりません。例えば「できたらいいな」は課題管理表に記入をしておき、今はやらないという選択をすることが多いです。​

<具体例>
会議で上司から質問あったけど、それは今時間かけて調べるほど重要なことか?​
会議で議論していくうちに本来の趣旨から外れていってないか?​本来の目的を見失ってない?​
③その仕事は自分じゃないとできないのか? ​
自分じゃなくても同じ結果が出せる作業ではないか?又は他の人がやった方がよい結果が出るのでは?​
代替可能なものは人に任せて自分しかできないところ、自分がやった方がいい結果が出るものに注力する。 ​
④「早く小さく」始める(≒少しだけ先のことを考えて先手をうつ)
これは本に書いていることと同じです。できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせる。​
早い時期に少しでも着手すると未着手の人に対して優位に立てる、自分が進みたい方向に全体の動きをコントロールしやすい、考える時間が十分とれるため精神的にも余裕ができる、全体のボリューム感がみえる等のメリットがあります。